今回はAfter Effectsの標準エフェクト「ベガス」を使用したネオンテキストアニメーションの作り方を紹介したいと思います。
新規コンポジションを作成します。
コンポジション名は「Neon_text_animation」とします。
テキストレイヤーを作成しテキストを入力します。
テキストレイヤーにテキストプリセットの「ランダムフェードアップ」を適用します。
「アニメーションプリセット」→「Text」→「Animate In」→「ランダムフェードアップ」
するとこのように、テキストがランダムに出現するアニメーションができます。
テキストレイヤーを選択した状態でキーボードの「U」を押し、キーフレームを表示します。
キーフレームを追加します。
タイムラインの6秒のところに「開始 : 100%」、7秒手前に「開始 : 0%」でそれぞれキーフレームを打ちます。
続いて「範囲セレクター1」のタブを開き、「高度」→「なめらかさ」を0%にします。
するとこのようにパキパキと出現しては消えていくアニメーションが出来ます。
テキストレイヤーをプリコンポーズします。
コンポジション名は「Text_comp」とします。
プリコンポーズをした「Text_comp」にエフェクト「描画」→「ベガス」を適用します。
するとこのようにテキストの縁に黄色がかかります。
「ベガス」のパラメータを調整します。
するとこのようになります。
次に、エフェクト「スタイライズ」→「グロー」を適用します。
続いて、「グロー」をショートカットの「Ctrl + D」で2つ複製します。
複製した「グロー」のパラメータを調整します。
「グロー2」
「グロー3」
「Text_comp」を「Ctrl + D」で複製します。
複製した方のレイヤーを分かりやすく「Text_comp2」とします。
複製した「Text_comp2」の「ベガス」パラメータを調整します。
そうしますと、このようにネオン感が出てきました。
レイヤーパネルのトラックマットの文字を右クリックし、「列を表示」→「スイッチ」にチェックをいれてください。
トラックマットが表示されていない場合は、ショートカットキー「F4」で表示されます。
「Text_comp2」の描画モードを「通常」から「スクリーン」に変更します。
「Text_comp」と「Text_comp2」をプリコンポーズします。
コンポジション名を「Neon_text_comp」とします。
新規平面レイヤーを作成します。
レイヤー名を「Floor_map」とします。
「Floor_map」レイヤーにエフェクト「ノイズ&グレイン」から「フラクタルノイズ」を適用します。
「フラクタルノイズ」のパラメータを調整します。
※今回の記事ではコンポジションサイズを560×312pxで作成しているため、スケールの数値を変更しましたが、
1920×1080のサイズで作成されている場合はスケールの値はデフォルトのままで大丈夫です。
するとこのようなになります。
「Floor_map」レイヤーをプリコンポーズします。
コンポジション名を「Floor_map_comp」とします。
「すべての属性を新規コンポジションに移動」にチェックが入っているのを確認してください。
プリコンポーズした「Floor_map_comp」は非表示にしてください。
Floor_text_comp」を複製します。
複製したレイヤー名を「Floor_text_reflection」とします。
「Floor_text_reflection」レイヤーにエフェクト「ブラー&シャープ」から「ブラー(合成)」を適用します。
「Floor_text_reflection」レイヤーを3Dレイヤーにします。
回転を設定します。
ショートカットキー「R」を押して「回転」を表示します。
するとこのようになります。
「Floor_text_reflection」レイヤーのZ軸の青の矢印を下に引っ張り、 文字が床に反射しているように見える位置に調整します。
「ブラー(合成)」パラメータを調整します。
「ブラーレイヤー」を「Floor_map_comp」に指定します。
「最大ブラー」を50に設定します。
すると先程よりも反射が床に馴染みました。
「Neon_text_comp」を「Ctrl + D」で複製します。
複製した 「Neon_text_comp」 にエフェクト「ブラー(ガウス)」を適用します。
「ブラー(ガウス)」のパラメータを調整します。
「ブラー」を550に設定します。
するとテキストの回りの光が拡散し馴染んできました。
次に、「ブラー(ガウス)」を適用した「Neon_text_comp」を複製します。
レイヤー2つの描画モードを「スクリーン」にします。
「Floor_map_comp」の下に新規調整レイヤーを作成します。
調整レイヤーにエフェクト「カラー補正」から「トーンカーブ」を適用します。
「トーンカーブ」をこのように調整し、色味を整えます。
次に、「Neon_text_comp」のコンポジションの中に入ります。
一番上の「Text_comp2」を選択し、ショートカットキーの「T」を押して「不透明度」を表示します。
「不透明度」のストップウォッチを「ALT」(Macの方はoption)キーを押しながらクリックします。するとエクスプレッションを設定できるようになります。
「Text_comp2」
同様に下のレイヤーの「Text_comp」にもエクスプレッションを適用します。
「Text_comp」
このように設定します。
一番上の階層のメインコンポジションに戻ります。
するとこのようにチカチカと点滅し、よりネオン管の雰囲気が出てきました。
続いて、もう一度「Neon_text_comp」を複製し、名前を「Neon_text_light」に変更します。
「ブラー(ガウス)」を調整します。
「ブラーの方向」を「水平」に設定します。
最後にこちらの「Neon_text_light」レイヤーの「不透明度」を50%にします。
完成しました。
光のラインが水平に走るようになり、さらにネオン管の雰囲気が増しました!
今回はネオンテキストアニメーションを紹介いたしました!
「ベガス」の色を変えてみたり、グローの加減や点滅の調整などでまた少し違うネオンアニメーションが作れますので、是非作成してみてください!