指定したレイヤー内に存在するチャンネルを個別に取り出して他のチャンネルに差し替えたり、色空間(カラースペース)を変更することができます。また、別のレイヤーからレイヤーへのチャンネル移動にも対応しており様々な使い方ができるエフェクトです。
2つめのレイヤーを使用
チェックボックスをオンにすると、他のレイヤーのチャンネルを取り出してエフェクトを適用したレイヤーに合成することが可能になります。
ソースレイヤー
別レイヤーのチャンネルを使ってエフェクトを適用する場合に、チャンネルの取り出し元となるレイヤーを選択します。
変更オプション
取り出すチャンネルを取り出したり、色空間(カラースペース)の変更を行うドロップダウンメニューです。
[RGBからHLS]
イメージの色空間をHLS(Hue:色相、Lihgtness:明るさ、Saturation:彩度)に変更します。一見、見た目がおかしく表示されるように感じますが、Rチャンネルに色相、Gチャンネルに明度、Bチャンネルに彩度が割り振られているのでこのような見た目になります。※ここでのHLSのLはLuminance:輝度ではなく、Lihgtness:明るさであることに注意してください。
[HLSからRGB]
イメージの色空間をHLSからRGBに戻します。通常チャンネルコンバイナーの使用では「RGBからHLS」をかけた後、他のエフェクトで加工して最終的には「HLSからRGB」で色を戻して使用するような使い方をします。※そもそもAEではRGBカラースペースで色を扱うためRGBチャンネルにHLSを割り振ったままにするとおかしな見た目のままなのでエフェクトの2度かけで挟み込む必要があります。
[RGBからYUV]
イメージの色空間をYUV(Y:輝度、U:青と輝度の色差信号、V:赤と輝度の色差信号)に変更します。一見、見た目がおかしく表示されるように感じますが、Rチャンネルに輝度、Gチャンネルに青の色差信号、Bチャンネルに赤の色差信号が割り振られているのでこのような見た目になります。※YUVは放送機器(べーカムやHDカムなど)で採用されているカラースペースです。RGBに比べ、輝度をベースに色の情報を間引いて出力することで見た目の損失を最小限に抑えて容量圧縮や伝送を効率的に行う目的で存在するカラースペースです。
[YUVからRGB]
イメージの色空間をYUVからRGBに戻します。通常チャンネルコンバイナーの使用では「RGBからYUV」をかけた後、他のエフェクトで加工して最終的には「YUVからRGB」で色を戻して使用するような使い方をします。※そもそもAEではRGBカラースペースで色を扱うためRGBチャンネルにYUVを割り振ったままにするとおかしな見た目のままなのでエフェクトの2度かけで挟み込む必要があります。
[赤]
イメージの赤チャンネルを取り出して他のチャンネルに影響させます。※このオプション以下はターゲットとなるチャンネルを選択します。
[緑]
イメージの緑チャンネルを取り出して他のチャンネルに影響させます。
[青]
イメージの青チャンネルを取り出して他のチャンネルに影響させます。
[アルファ]
イメージのアルファチャンネルを取り出して他のチャンネルに影響させます。
[色相]
イメージの色相を取り出して他のチャンネルに影響させます。
[明度]
イメージの明度を取り出して他のチャンネルに影響させます。
[輝度]
イメージの輝度を取り出して他のチャンネルに影響させます。
[彩度]
イメージの彩度を取り出して他のチャンネルに影響させます。
[彩度(合成)]
イメージの彩度と明度を掛け合わせた上で他のチャンネルに影響させます。
[最小RGB]
ピクセルごとに、RGBの中の最小値を取った数値を取り出し、他のチャンネルに影響させます。
[最大RGB]
ピクセルごとに、RGBの中の最大値を取った数値を取り出し、他のチャンネルに影響させます。
「RGBからHLS」に設定した場合下記のような仕組みで色が変換されます。
ターゲット
「変更オプション」で取り出したチャンネルを置き換える先のチャンネルや成分を指定します。
[赤]
赤チャンネルを「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「赤のみ」にすると赤以外の緑、青チャンネルが真っ黒(0)になります。
[緑]
緑チャンネルを「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「緑のみ」にすると緑以外の赤、青チャンネルが真っ黒(0)になります。
[青]
青チャンネルを「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「青のみ」にすると青以外の赤、緑チャンネルが真っ黒(0)になります。
[アルファ]
アルファチャンネルを「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「アルファのみ」にするとアルファ以外のチャンネルが真っ白(255)になります。
[色相]
色相を「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「色相のみ」にすると色相以外の成分が、明度(50%)、彩度(100%)になります。
[明度]
明度を「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「明度のみ」にすると明度以外の成分が、色相はそのままで、彩度(0%)になります。
[彩度]
彩度を「変更オプション」のチャンネル、もしくは成分に置き換えます。
※「彩度のみ」にすると彩度以外の成分が、色相(0%)、明度(50%)になります。
反転
「ターゲット」で選択したチャンネルや色成分を反転します。
不透明アルファ
アルファチャンネルがある場合にチェックボックスをオンにすると、αチャンネルが真っ白(透明部分がない状態)になります。
※アルファチャンネルがターゲットの場合は変更できなくなります。