同コンポジション内にある別レイヤーのカラーチャンネルやカラー成分(輝度、彩度など)からアルファマットを取り込みます。レイヤー間のトラックマット機能と同じ用途に使用しますが、
①カラー成分が選択できる点
②レイヤー配置が上下に位置していなくても使用できる点
③ひとつのレイヤーを複数のレイヤーから参照できる点
上記の3点でトラックマットよりも優位性があります。ちなみに『チャンネルコンバイナー』と『チャンネル設定』でも同様の結果が得られますが、アルファチャンネルに特化した形の機能を持ったエフェクトです。
レイヤーからマットを取り込む
アルファマットを取り込むレイヤーを同コンポジション内から選択します。
マットに使用
選択したレイヤーのチャンネル、またはカラー成分のうちカラーマットとして抽出する要素を選択します。
[赤チャンネル]
イメージの赤チャンネルをアルファマットとして抽出し取り込みます。
[緑チャンネル]
イメージの緑チャンネルをアルファマットとして抽出し取り込みます。
[青チャンネル]
イメージの青チャンネルをアルファマットとして抽出し取り込みます。
[アルファチャンネル]
イメージのアルファチャンネルをアルファマットとして抽出し取り込みます。
[輝度]
イメージの輝度成分をアルファマットとして抽出し取り込みます。
[色相]
イメージの色相成分をアルファマットとして抽出し取り込みます。
[明度]
イメージの明度成分をアルファマットとして抽出し取り込みます。
[彩度]
イメージの彩度成分をアルファマットとして抽出し取り込みます。
[フル]
アルファチャンネルを真っ白(255)にします。
[オフ]
アルファチャンネルを真っ黒(0)にします。
反転マット
アルファマットとして取り込むグレースケールマットを反転させてから適用します。
レイヤーサイズが異なる場合
「レイヤーを伸縮してフィットする」のチェックボックスがオンになっていると、ソースレイヤーとして指定したイメージサイズがエフェクトを適用したレイヤーと異なる場合に伸縮してサイズを合わせます。※縦横比が異なる場合は比率を変更して縦も横もフィットさせます。
元のマットを合成
チェックボックスをオンにすることでエフェクトを適用しているレイヤーに存在する元のアルファマットとエフェクトによって取り込まれるアルファマットを合成します。反対にチェックボックスがオフだと元のアルファマットは無視してエフェクトによって取り込まれるアルファマットだけがイメージに適用されるようになります。
合成マットレイヤー
「マットに使用」でアルファチャンネル以外を選択した際に有効になります。チェックボックスをオンにするとカラーチャンネルに対してあらかじめアルファチャンネルが乗算された上で、カラーチャンネルやカラー成分が抽出されますが、チェックボックスを外すと裏で計算されている乗算処理が行われず、RGBストレートカラーの状態で抽出されアルファマットとして適用されます。チェックボックスをオンにするとストレート(マットなし)のイメージなどではエッジにジャギが出現するなど見た目がおかしくなります。ただし、合成チャンネル(マットあり)のようなあらかじめアルファマットが乗算されているような画像の場合にはこのチェックボックスを外さないと必要以上にエッジがシュリンクされた状態になるため、画像素材の種類によって使い分けをしてください。
※こちらの説明の意味がいまいちよくわからないという方は、カラーマット削除の解説ページで仕組みを説明していますのでそちらをご確認ください。